先輩からのメッセージ

若手医師からの生の声をおとどけします

大学院 下村 征史Seiji Shimomura

初めまして、平成24年卒の下村征史です。私は済生会滋賀県病院での2年間の卒後臨床研修を終え、平成26年に整形外科医1年目として気持ち新たに京都府立医科大学整形外科に入局しました。

京都府立医科大学整形外科の魅力は、関節外科や脊椎外科、リウマチ外科はもちろん、腫瘍、小児整形外科まで整形外科医として知っておかなければいけないすべての分野の専門医が揃っていることです。カンファレンスも充実しているため、大学病院でしか経験できないような難しい症例についてもどうしたら機能温存、改善できるかを深く掘り下げて考えられます。

また、入局1年目は必ず入局者全員が大学病院で勤務します。1年間を通して日常業務はもちろん、忘年会などの各種イベントをともに盛り上げる中で、同期とのつながりが深まります。さらに、それぞれの分野の専門家である上級医の先生とつながりができ、他病院で勤務することになっても気軽に症例の相談ができるような関係を築けます。

関連病院に関しても京都を中心に多くの施設があり、市中病院から地域密着型の病院、外傷が多い病院や予定手術が中心の病院まで様々で、病院ごとに担っている仕事は異なります。

大学病院では基礎研究も積極的に行っています。細胞を用いた基礎研究からMRIを用いた画像研究など多岐にわたって研究を行っています。私も今年からは大学院生として臨床での疑問や問題点を解決するため、日々研究を行っています。

整形外科とひと言で言ってもそれぞれ目指しているものは異なりますが、それぞれにあった働き方ができるのが京都府立医科大学整形外科です。整形外科として頑張っていこうと考えている方は是非一緒に働きましょう。

前期専攻医(現 大学院) 和田 浩明Hiroaki Wada

平成25年卒の和田 浩明です。当院整形外科での専門医取得を検討されている臨床研修医に向けてとういうことで筆をとらせていただきました。私は京都府立医科大学附属病院で2年間の臨床研修を終え、平成27年より同病院の整形外科医として働き始めました。臨床研修中は鞍馬口医療センターなどでも整形外科のローテートをしていました。

当院整形外科の特徴として、まず挙げたいと思うのは人の多さだと思います。各分野に数名の指導医の先生方がおられるため、症例を相談しやすいといったメリットがあります。次に多様な症例に出会うことが出来るため、将来的に進んでいく整形外科の中での専門分野について広く情報をあつめ、選択肢を広げることが出来るのも大きな魅力であると思います。

また整形外科医として働いていく上で、リハビリテーションとの関わりはなくてはならない重要な部分ですが、理学療法士・作業療法士の先生方、リハビリテーション医学教室のスタッフの先生方と接する機会が多いことも魅力として挙げられます。

診療以外では学会発表に触れる機会も多く、自身での発表の際に指導医の先生から繰り返し細やかな指導を受けることができ、伝えたい内容を上手に伝えるテクニックについても学ぶことができます。予演会では、想定質問まで含めて指導医全員から意見を受けることができ、充分な自信を持って本番の発表に望むことができます。

整形外科という分野は、専門分野が多様に分かれていることが魅力の1つでもあると思います。選ぶ道が多く悩むことも多いと思いますし、実際自分もその中の1人ですが、自分の選ぶ選択肢を多く持てるということは幸せなことだと思います。

多くの先生方と共に仕事ができることを楽しみにしています。

前期専攻医(現 学外研究生) 藤井 俊Shun Fujii

はじめまして前期専攻医の藤井俊です。私は平成25年に京都府立医科大学を卒業し、済生会滋賀県病院で2年間の卒後臨床研修を終えて、平成27年4月から母校である京都府立医科大学整形外科に入局しました。

済生会滋賀県病院では外傷を中心に、整形外科の面白さに触れて整形外科の道に進むことを決めました。京都府立医科大学の整形外科を選んだ理由としては、母校であることはもちろんですが、大学病院が京都の中心にあり関連病院も京都近郊に多いこと、腫瘍や小児などすべての分野が揃っていること、そしてなにより指導医の先生との仲の良さです。

まず立地に関しては病院が京都御所と鴨川に挟まれ、働きながら四季を感じることができます。関連病院も京都近郊にあることから、異動になった際も引っ越す必要がないこともあります。

次に、京都府立医科大学整形外科には各関節外科、脊椎外科、リウマチ、腫瘍、小児と各班の指導医の先生が揃っています。各分野の先生がいることで、大学病院でしか経験できない多くの症例を経験でき、自分の肥やしとなります。

そして、講師クラスの指導医の先生とも仲が良く、昼間は症例について議論を交わし、1年目から積極的に治療に介入することができます。また夜はお酒を酌み交わし交流を深め、とても仲が良いです。

医療が発達し高齢化社会となった現代では、整形外科は高齢者を含めてQOLの追求のために欠かせない診療科となっています。スポーツ整形も含めると老若男女に求められる診療科です。このように多くの分野で活躍の場がある整形外科はとてもやりがいがあり、自分に合った仕事を見つけることができると思います。

興味を持った先生や学生は是非一度見学に来ていただき、一緒に働きましょう。

大学院を終えて

大学院生活を終えて   平成24年卒 藤井 雄太

2012年卒の藤井雄太です。私は、2年間の卒後臨床研修を終え、2014年に京都府立医科大学整形外科学教室に入り、1年間は大学病院で前期専攻医として整形外科の基本を学ばせていただきました。その後、関連病院で研鑽を積んだ後、2017年に大学院へ入学し、変形性関節症と関節リウマチに関する基礎研究と膝関節の臨床研究を行ってきました。大学院の4年間で、日本整形外科学会基礎学術集会、米国整形外科基礎学会(ORS)をはじめ、内外の多くの学会で発表する機会をいただきました。学会前はデータ整理、スライド・ポスター作成で大変ですが、発表が終わると学会場周辺の観光地に足を運んだり、その土地の名物を食したりとつかの間の楽しみを味わったりという経験は大学院時代の良い思い出です。2021年3月に無事、学位を取得した後、4月からは東京医科歯科大学システム発生・再生医学分野(淺原弘嗣教授)のもとへ国内留学させていただいています。

臨床で手術をバリバリこなすということが整形外科医としての王道かもしれませんが、大学院で基礎研究を行い、物事を深く掘り下げて考えることも長い医師人生の中であっては良いのではないでしょうか。もしかしたら、そこから何か新しい道が拓ける可能性があるかもしれません。もちろん、私のように大学院卒業後も基礎研究を継続するという選択肢も存在します。多種多様な選択肢が存在することが、歴史と伝統のある京都府立医科大学整形外科のメリットであると思います。整形外科に興味のある方は是非、京都府立医科大学整形外科へお越し下さい。お待ちしています。

4年間の大学院生活を終えて   平成26年卒 林 大智

2017年から4年間、大学院生として研究を行っておりました、2014年卒の林大智です。
私は本学卒業後に済生会滋賀県病院で2年間臨床研究を行い、その後2016年に整形外科1年目として京都府立医科大学運動器機能再生外科学(整形外科学)に入りました。

私の同期は自分を含め4名しかおらず、前期専攻医の1年は日々、教えられたり言われたことをすることしか余裕がなかったため、大学でしか経験できないアカデミックな基礎・臨床医学を学ぶため大学院に進学しました。

大学院生活は先輩方がサポートしてくださり、まず研究の基礎知識・動向、論文の読み方を学んだのち、一般的な実験方法を教わりました。その後はゴールを設定して自分の研究を進めました。研究を進める中で躓いたりすることも多々ありましたが、定期的に研究の進捗状況をまとめることで問題の把握と解決へ向けた道筋を立て、最終的には研究テーマを論文としてまとめることができました。

研究を行う中で大事なことはと聞かれると、その領域における知識を持つこと、実験におけるテクニックを習得すること、英語力に長けることなど様々ありますが、私はディスカッションをすることが一番だと思います。そういう面でも先輩や指導者の先生方、同じ大学院生の存在はとても貴重でした。研究とは「1人」でやるものと思っておられる方も多いかもですが、臨床と同じくチームで行うものと考えます。

研究を行う中で大事なことはと聞かれると、その領域における知識を持つこと、実験におけるテクニックを習得すること、英語力に長けることなど様々ありますが、私はディスカッションをすることが一番だと思います。そういう面でも先輩や指導者の先生方、同じ大学院生の存在はとても貴重でした。研究とは「1人」でやるものと思っておられる方も多いかもですが、臨床と同じくチームで行うものと考えます。